すらっとした高身長に、引き込まれるような強い眼差し。一つひとつ言葉を選びながら、
誠実にインタビューに答えるその人柄。『仮面ライダージオウ』のウォズ役としての出演で注目度急上昇、
6月に発売された自身の写真集『その節は。』も話題になり、活躍に輝きが増している俳優 渡邊圭祐さん。
人気俳優の登竜門と言われる、仮面ライダーシリーズの1年間の出演を経て、改めて振り返る今に至る経緯、
これからの展望や、ご自身のクリスマスとジュエリーにまつわるエピソード、女性に贈りたいジュエリーを伺いました。
“「パリコレには身長が足りなかった」が、
人生の転機に”
ー 大学生時代にモデルデビュー! デビューの経緯を教えて下さい。
大学の学園祭の、ミスミスターコンテストがこの業界に入ったきっかけなんです。でも、僕はエントリーしていたわけではなく運営側で、当日照明を担当していたんです。たまたま、下に降りてきた時に、来て頂いていた事務所の方が見かけてくれて「モデルに興味はありませんか?」って。そこからモデル事務所に所属するようになり、仙台でファッションショーを中心に活動していました。
ー 何だかドラマのようなエピソードですね。昔からモデル業への憧れは、あったのでしょうか?
芸能界への強い憧れはありませんでした。ただ、キラキラした世界だから、「かっこいいなぁ」程度の気持ちは抱いていたと思います。僕はお笑い番組が大好きで、ゲストで出演される俳優さんを観て、ふんわりと憧れをもっていたぐらいです(笑)。
ー その後、モデルから俳優へと転身されるわけですが、なにか転機やきっかけがあったのでしょうか?
大学3年生の時、就活をリアルに感じるようになって。自分は何がやりたいのだろうって、真剣に自分と向き合って考えたんです。改めて、自分が今後もモデルをやっていきたいことに気がついて、じゃあモデルとして「何を目標に頑張っていくの?」って考えたら、それはパリコレなのかなと。でも調べてみたら、パリコレって1つの基準として身長が185cm以上じゃないと難しいってことがわかって、「3cm足りないじゃん!」と(笑)。 これは、努力じゃどうにもならないし、もっと表現の場とかないのかなって考えた時に「役者」という仕事に興味をもちました。タイミングよく、仙台の劇団のワークショップを紹介して頂き参加したのですが、演技未経験ながら新鮮ですごく楽しくて! 「これは向いているかもしれないぞ」と、役者をやるという決心がつきました。だから、僕の役者を目指した転機は“パリコレ”と、“ワークショップ”ですね。
“初めて受けたオーディションで合格。
1年間ヒーローを演じることができた
幸運をかみしめています”
ー その後、『仮面ライダージオウ』のウォズ役のオーディションに合格し、上京されたわけですが、オーディションに合格した時のお気持ちは?
元々、ジオウ役でオーディションを受けていたので、最初の通知は不合格だったんです。一度候補からは外れたのですが、僕のことを覚えていて下さった方が、ウォズという役ができた時に推薦して頂いたそうです。だから、不合格からの合格で、喜びもひとしお。嬉しいを通り越して、驚きました。実は、仙台で芽の出ない準備期間が3年あり、初めてのオーディションだったので「大丈夫ですか? この間まで一般人ですよ? 」というのは、ありましたね。期待と不安が入り混じった、でもめちゃくちゃ嬉しいという人生初の感情でした。
ー 『仮面ライダージオウ』では、同じ役を1年も演じられましたが、役を演じ切って環境の変化、心境の変化はありましたか?
街を歩いていて気がついてもらえることはまだ少ないのですが、イベントで声をかけて頂いたり、公園でお母さんに気がついてもらって、子供達にも喜んでもらえたりと、観ていてくれているんだなってひしひしと感じていますし、嬉しくてモチベーションにも繋がっています。ヒーロー役を1年演じさせてもらったので、子供達の夢を壊さないようにしようという、ヒーローを演じる上での意識も芽生えました。初めて自分でつかんだ役なので、役者としてのプロ意識も心構えも、1年を通してようやくできてきたかなって思いますね。
ー 今年6月に1st写真集『その節は。』を発売されましたが、どんな想いが込められた写真集なのでしょうか?
仙台で約25年も暮らしてきて、急に仕事が決まりそのまま上京してしまったので、お世話になったのに挨拶ができていない人が大勢いて。なんの実績もない自分が、『仮面ライダージオウ』に出演できたというのは、なんとなくですが僕の人柄をかってくれて、ウォズという役にはまると思ってくれたからなのでは? と思っているんです。その僕を育ててくれた仙台の人達や環境にまだ言えていない「ありがとうございます」という感謝の気持ちをこめてつくったのが、この写真集です。僕、天邪鬼だから(笑) タイトルが「ありがとうございます」では、ありきたりだなって思ってしまって「その節はお世話になりました」の「その節は。」に、なりました。僕の感謝の気持ちがつまった写真集になっていると思います。
ー 仙台で培われたという、ウォズ役にはまったご自身の人柄がすごく気になります!
あらためて口にだすと恥ずかしいですね(笑)。 淡々としているというか、何事にも動じなさそうで、少し天邪鬼で。そこが、はまったのかな?と自己分析しています。でも、僕、猫かぶっていますから(笑)。 普段はもっと声のトーンも高いですからね!
ー 天邪鬼な渡邊さん(笑)。これから、どんな役を演じていきたいですか?
何でもやりたいのですが、1年間演じてきた役がミステリアスで時々ネタにも走る役だったので、それを崩せるような爽やかな新米刑事とかサラリーマン役、反対に悪役のようなサイコパスな役も憧れますね。天邪鬼だから、逆をやりたくなっちゃうんです(笑)。
ー 目標としている、憧れの役者さんはいますか?
山田孝之さん、小栗 旬さん。お二人とも幅広く活躍されていて、演技はもちろんなのですが、1人の人間としても影響力のある方達。そういう存在感に憧れますね。山田さんも小栗さんも、お二人の発言に対して、賛同して力になりたいと思う人が大勢いるのは、お二人の魅力だと思うし、その魅力が役にも反映されていると思うから、遠い存在ですが目標にしています。
ー ヴァンドーム青山の輝くジュエリーにちなんで、ご自身がどんな時に輝いていると思うか教えて下さい。
やりたいことを、やっている時が最高に輝いていると思うから、今は仕事をしている時だと思います。3年間の準備期間を経て、ようやく役者というお仕事ができているという喜びもありますし、自分自身がやりたくて選んだ道なのですごく楽しくてイキイキしていると思います。それに僕自身が楽しんで取り組まないと、いい作品は生まれないと思うんです。
ー 最近、1番輝いたなって思う瞬間を教えて下さい。
う~ん。明日、おそらく、ここ最近で1番輝くと予想されます(撮影日は、10月上旬)。仮面ライダーはそれぞれキャラクターソングがあり、収録して、その役の見せ場などで流れたり、イベントで歌ったりするんです。今回、ファイナルイベントで東京、大阪、福岡とまわるのですが、福岡で3回も歌うんです!! 僕のキャラクターソングは、ゴールデンウィークのイベントに2回だけ歌って、ドラマでも1度しか流れてないから、歌を聞きたい人は沢山いるはず(笑)。 1人で舞台に立つことってなかなかないから、必ず輝きます!
ー では、どんな女性が輝いて見えるか教えて下さい。
やりたいことを信念をもってブレずにやっている女性は輝いて見えます。自分の中での軸がしっかりあって、誰かにやらされているのではなく、自ら行動して意思がきちんとある女性は素敵ですね(笑)。
“女性に贈るジュエリーは、
「こんなジュエリーを着けてもらいたい」
という気持ちで選んでサプライズで渡したい”
ー ヴァンドーム青山から、クリスマスコレクションが発表される季節になりましたが、
ご自身のクリスマスの思い出を教えて下さい。
クリスマス・・・特別な感じで過ごしたことがあまりないんですよ。小さい頃は家族とクリスマス会を開いていましたが、クリスマスに彼女がいること自体が少なくて・・・仲間同士で過ごすクリスマスばかり。むなしい気持ちにはなるんですけどね。
そんな僕にも1つだけ、ジュエリーにちなんだクリスマスの思い出があります。高校生の時のクリスマス。当時通っていた高校は進学校でお休みの期間も講習があり、12月25日はセンター試験前の大事な時期。僕も当時勉強に必死でしたが、サプライズ好きの僕は色々考えたんです。前日に当時買えるマックスの金額を持って、ジュエリーショップに行きました。
高校3年間バスケ命のスポーツ少年だったので、何がよくて何がダメなのかもわからずプチパニックでしたが、「このイヤリングを着けて欲しい」という気持ちでピンクゴールドの華奢なイヤリングを購入。翌朝、イヤリングを渡すとめちゃくちゃ喜んでくれて、お祝いしてよかったと心から思いましたね。今思い出しても恥ずかしくなるのですが、青春の1ページです(笑)。
ー サプライズがお好きなんですね! 逆に女性側がどんな演出をしてくれたら嬉しいですか?
これ、あるあるだと思うのですが、サプライズするのが好きな人ってサプライズされるのが苦手なんですよ。僕も苦手です(笑)。 だって、気がついてしまって「いつかな、いつかな」ってソワソワしちゃうから。でも、どんな演出でもされたら嬉しい! 2人きりの時間をつくってくれたり、僕のために時間を割いて準備してくれたのだなって感じると嬉しくて、更に好きになっちゃうと思います(笑)。
ー 26歳の今だったら、どんな風にクリスマスを過ごしたいですか?
記念日でも、普段と変わらずに過ごして、プレゼントだけはしっかり渡したいって思うタイプだったのですが、26歳になり、少し大人になったので・・・いわゆるディナーコースを食べられるような綺麗なレストランで夜景を観ながらっていうベタな過ごし方を1度はしてみたいですね。だから、今は、非日常的な特別な過ごし方をしてみたいです。
ー そこでは、どんな演出でプレゼントを渡したいですか?
ディナーでジュエリーを渡すと受け取る側も重く感じてしまうと思うので、ディナーでは読んでもらいたい本とか軽いプレゼントを渡して、それで終わりと見せかけて、別れ際に本命を渡すっていうサプライズはどうでしょうか? ジュエリーなら、サイズで迷わないネックレスがいいかなって思っていて、こんなネックレス似合うだろうな! 着けて欲しいな! って考えながら選びます。それで・・・1番最初に身に着ける時は、僕が着けてあげたいですね(笑)。
ー どんな反応が嬉しいですか?
サプライズは、好きだからよく仕掛けるのですが、素直に驚いて言葉よりも先に行動で嬉しさを表してくれたら嬉しくなっちゃいますね。それで、あげたものをずっと身に着けてくれたら幸せです。ジュエリーに関して言えば、僕は自分が着けてもらいたいものを自信をもって選ぶタイプ。こういうジュエリーを着けていたら可愛いだろうなって、考えながら選びます。ただ、あまりデザインが主張したタイプのものは着けてもらえないと悲しいから、おのずとシンプルな華奢なタイプのものを選んでしまうんですけどね!
2010年にスタートしたダイヤモンドリュールシリーズのネックレス。モダンでありながら、バーが緩やかにカーブしているので、柔らかく首、鎖骨に沿う女性らしいデザインが魅力。またダイヤモンドが均一なので、目立ちすぎず、デイリーにつけられる。アジャスターチェーンで長さを調節できるので、服を選ばないのも人気の理由の1つ。ネックレスがシンプルな分、リングやピアスは、存在感のあるものをチョイス。ネックレスが、ラインを強調したものなので、リングやピアスは面で輝くものを選びバランスよくレイヤードして。
「印象がかなり変わるから、ゴールドかプラチナかで悩みますよね。これはデザインがシンプルなので何でも合わせやすそうで、毎日着けてもらえるかな? ゴールドは肌馴染みがよさそうなので、Vネックのトップスやシャツなどに合わせて、素肌の上に着けたら可愛いなぁって思います」
年に数回だけ接近する2つの星、金星と月が夜空で寄り添うロマンティックな情景をイメージしたネックレス。一見シンプルなラウンドダイヤのデザインに見えて、近くで観ると奥行のある立体的なデザイン。特別な人にだけわかるデザイン性もクリスマスにはぴったり。合わせるピアスはお揃いのデザインを選んで統一感を。リングは、夜空の星を感じさせるランダムなダイヤモンドが目をひくタイプをセレクト。「夜空」など、共通のイメージで、アイテムを選んでいくのも、レイヤードを成功させる秘訣のひとつ。
「ニットの上で映えるプラチナのネックレスは、冬だからこそって感じがいいですよね。月と星のデザインも華奢で魅かれます。「なかなか会えないけどそばにいたい」っていうメッセージが感じられるのもロマンティックですよね。男ってそういうメッセージや蘊蓄を語りたくなっちゃうものなんです」
1993年11月21日生まれ。宮城県出身。身長182cm。大学時代から仙台にてモデルとして活動。2018年、テレビ朝日系『仮面ライダージオウ』のウォズ役で役者デビュー。初演技ながら「白ウォズ」「黒ウォズ」の1人2役を演じ分ける演技力が話題に。2019年6月には1st写真集『その節は。』が発売。今後、ドラマや映画にて活躍が期待される、いま最も注目の若手俳優の1人。
ヴァンドーム青山では、11月1日(金)から12月25日(水)までクリスマスフェアを開催中です。クリスマスにふさわしいロマンティックなギフトシーンを演出する新作・限定ジュエリーが揃います。
フェア特典としてクリスマス限定品は、スペシャルボックス(無料)にお入れするほか、ギフトをより素敵に盛り上げるスペシャルボックス(有料)もご用意しています。また、期間中にお買い上げの方には、“くまのテオくん”ピンブローチもプレゼント。いずれも数量限定となりますので、お早めに。
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BROOCH
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Text: Ayako Ajisawa
Edit: Madoka Takano(FMJ STUDIO)
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