「知的・エレガンス・ベーシック」をブランドコンセプトに掲げ、日常でも使える上質なジュエリーを提案するヴァンドーム青山。ホリデーシーズンを迎える今、新たに打ち出すのはジュエリーをモードに解釈し、より自由にファッションへと落とし込むスタイル。それらは、私たちの“ジュエリーはこうあるべき”という思い込みを柔らかく解きほぐし、自分らしく楽しむための閃きをあたえてくれる。
そんな着こなしを体現してみせたのは、俳優の西垣 匠。さまざまな役柄を演じながらも、揺るぎない凛とした上品さを感じさせるその姿が、ヴァンドーム青山の美学やさらなる挑戦と共鳴する。
漆黒のスーツに華やかさをもたらすゴールドの魔法
DRESSY x Jewelry
モードなブラックのスーツに合わせたのは、サーカスを連想させる“赤”のガーネットや煌めくダイヤモンドを施したイエローゴールドのジュエリー。大胆にあいたジャケットの胸元に2種類のネックレスをレイヤードすることで、大人の遊び心を感じさせるスタイルに。デザイン性のある華やかな輝きが、ワンランク上のドレッシーな装いへと導いてくれる。
ジャケット¥126,500・パンツ¥97,900(ともにタム/サカス ピーアール)
――「煌めきのサーカス」というシーズンテーマの新作ジュエリーを身につけていただきました。実際につけてみた印象はどうですか?
「すごくゴージャスですね。ゴールドのジュエリーはギラギラしすぎてしまう印象があったのですが、このシリーズはデザインが繊細で、主張しすぎないところがいいなと感じました。肌の色にも合いますし、大人の成熟感や渋みを演出できる気がします」

——印象に残ったアイテムはありますか?
「一番気になったのは、ガーネット ネックレス(AGVN666848GN)。長さが調整できる2wayタイプなところに惹かれました。石も落ち着いた色みで、日常でも使いやすいですよね。リングも、同じゴールドでもデザインによって表情が変わるのが新鮮。ジュエリーはどちらかというとシルバー派で、ゴールドはハードルが高かったのですが、“意外といける”といういいきっかけになりました」
相反する組み合わせが、ジュエリーの新たな可能性をひらく
CASUAL x Jewelry
ボリュームのあるシルエットと素材のおもしろさで強弱をつけたカジュアルスタイル。ストリートなムードのなかで、シルバーとダイヤモンドのジュエリーがしなやかに輝く。服をワントーンでまとめて統一感をもたせることで、ジュエリーの存在感をより際立たせたのもポイント。ただのストリートファッションに終わらない、大人としての深みや品格さえ漂う着こなしに。
ジャケット¥121,000・ニット¥39,600(ともにディーゼル/ディーゼル ジャパン) スニーカー¥36,300(ホワイトマウンテニアリング×アンブロ/ホワイトマウンテニアリング)パンツ(スタイリスト私物)
――普段着に近いカジュアルなスタイリングにジュエリーを合わせた印象は?
「“え、合うんだ!”という気持ちが一番強かったです。このファッションが成立するなら、本当にどんな着こなしにも合わせられるんだろうなと、ジュエリーの懐の深さを感じました。ストリートな雰囲気のダウンジャケットやナイロン素材のパンツとは対極にある存在だと思っていたので、それがこうして喧嘩せずに共存できることに驚きました」
――印象に残ったアイテムはありますか?
「Choker ネックレス(KMSN0063LSSI)が好きでした。最初に見たとき、チョーカーとネックレスそれぞれ別のものかと思ったのですが、実はひとつになっていて。お得感がありますし(笑)、シンプルなデザインもタイプです。僕は冬だとシャツやセーターを着ることが多いので、そういうキレイめな着こなしにも合わせたい。普段のファッションに自然に取り入れられるイメージが持てたところも、いいなと感じました」
冒険心と遊び心を刺激するロマンティック・ブルー
THEATRICAL x Jewelry
アイスブルーのダイヤモンドにリンクするような、さまざまな青。いつもとは少し違う自分になれる独創的なスタイリングが、“装う”ことの楽しさを改めて教えてくれる。とろみのある花柄シャツの下にはシースルーのシャツを忍ばせ、唯一無二のリズムを感じる着こなしに。存在感のある三日月と星のモチーフのジュエリーが、気品をもたらしながらロマンティックに調和する。

シャツ・パンツ(全てスタイリスト私物)
――異素材や柄同士の組み合わせに挑戦したルックでしたが、ジュエリーとの相性はいかがでしたか?
「異なる素材のシャツをレイヤードしたり、花柄のシャツとストライプ柄のパンツを合わせるなど、他の3ルックと比べて個性を感じる組み合わせでした。こういう着こなしに、さらにジュエリーでも“遊び”を利かせることができるんだなと新発見です。デザインそのものにインパクトがあるので、ジュエリーを主役としてコーディネートを考えるのも楽しそう!」
――印象に残ったアイテムはありますか?
「ネックレスとリングですね。星と月のモチーフに飛び道具感があるというか。他のルックでつけたジュエリーはどちらかというとスタンダードな印象だったのですが、これには遊び心と個性を感じます。こういうデザインもあるんだなと、ジュエリーの世界がグッと広がりました」
スーツ×ジュエリー。静かに語る、自分らしさ。
FORMAL x Jewelry
スタンダードなスーツスタイルを、シルバーの腕時計やジュエリーで一新。スタイリッシュなデザインには、建築家・隈研吾氏が手がけた建造物のエッセンスが取り入れられている。無個性になりがちな着こなしも、ジュエリーをプラスして自分だけのこだわりを演出したい。
スーツ¥154,000(ブリッラ ペル イル グスト) ネクタイ¥23,100(ホリデー アンド ブラウン/ともにビームスF)
――クラシックなスーツスタイルにジュエリーを合わせていただきました。実際に身につけた印象はどうですか?
「ジュエリーがアクセントになって、あるのとないのではまったく印象が違うなと感じました。もともとスーツを着ることが好きなのですが、ネクタイにシルバーのネックレスを合わせるのはとても新鮮。クラシックな雰囲気の中で、キラッとさりげなく輝くのがいいですね。結婚式の二次会やパーティー、ディナーなど、ちょっと勝負をしたいシーンにぴったりなスタイリングだと思いました」
――印象に残ったアイテムはありますか?
「Watch(KMEQ0001LSRG)がすごくカッコよかったです。シンプルだけど個性を感じるデザインに惹かれました。腕時計だから身につけやすいし、どんな人にも似合うと思います。フォーマルでも日常でも使えるイメージです。ちなみに大学生の頃、オーダーメイドでスーツを作ったことがあるのですが、腕時計が映えるように左袖を数センチだけ短くしてもらいました。体型が変わって着られなくなってしまったので、大好きなキングスマンに出てくるようなグレースーツを新調したいです」
――実際にモードなファッションとジュエリーを合わせてみて、魅力に感じたことは?
「これまでに感じたことのない、ジュエリーの新しい顔が見えた気がします。特にカジュアルのルックでは、ダウンにダイヤのネックレスが合うなんて想像がつかなかったです。カーブがかったデザインが流行っているとは聞いたことがあったのですが、メンズではなかなか見かけないじゃないですか。でもばっちり成立していたので、“こんなふうに使えるんだ、すごいな”と。ファッションとジュエリーを組み合わせることのおもしろさを実感しました。それに、今回身につけたジュエリーたちはもちろんすべて高貴な印象を受けましたが、モードなファッションと合わせたことで、いい意味で身近にも感じられました。それまでは、合わせるのが難しいとか、特定のシーンでしか使えないとか、ハードルが高い印象があって。でも、決してそういうわけではないんだなと思えたことも大きかったです」
――一番気に入ったルックは?
「スーツを着たフォーマルのルックです。ジュエリーを合わせたことによって、スーツにほんの少しだけカジュアルさが加わって、こういう遊びの利かせ方もいいなと感じました。スーツが好きな理由は、その着こなしに紳士な人柄が表れるような気がするからです。スーツって本来、めちゃくちゃ着こなしのルールと選択肢があるのですが、そういった制約やこだわりが英国紳士を英国紳士たらしめているんだろうなと。自分自身も常に紳士でありたいと思っているので、スーツを上手に着こなしている人には憧れますし、そういう人こそ理想の人物像だと感じます。自分もスーツにはこだわりがあるのですが、それは父譲り。初めてスーツを購入したとき、ネクタイの結び方から時計が見えるような袖の長さの工夫まで、いろいろと教えてもらいました。父から学んだのは、フェンシングとスーツの着こなしくらいです(笑)。そんな父からは以前ネックレスを譲り受けたのですが、まだ自分には大人の渋さが足りない気がして、なかなか身につけられていません。逆に僕から贈るなら……今日つけたWatch(KMEQ0001LSRG)ですかね。喜んでくれそうです」
――今回の撮影を通して感じた、ファンや同世代の方々に伝えたいジュエリーの魅力は?
「一番に感じたのは、ジュエリーは僕が想像していたよりもカジュアルで、遊び心があるということ。フォーマルな服装じゃなくてもいい味が出せるし、手持ちの服に合うジュエリーもきっとたくさんあるんですよね。凝り固まったイメージを払拭するいい機会になりました。きっと同じようなイメージを持っている方も多いと思うので、ジュエリーはもっと身近な存在であるということが、このルックを見てくれた人に伝われば嬉しいです」

PICK UP ITEM
にしがき・しょう。
1999年5月26日生まれ、石川県出身。2021年、テレビドラマ「夢中さ、きみに。」でデビュー。近年の出演作にドラマ『続・続・最後から二番目の恋』、映画『わたしの幸せな結婚』『六人の嘘つきな大学生』『隣のステラ』など。出演映画『ほどなく、お別れです』が2026年2月6日に公開予定。
「僕が演じた長野翔一は、母親を亡くして“自分が妹を守らなきゃ”と覚悟を固めていく、不器用だけど優しいお兄ちゃんです。父親の行方が分からない中で、年齢以上のものを背負わされる彼の苦しさや混乱した心情をしっかりと表現できたらいいなと思い演じました。撮影で印象に残っているのは霧ヶ峰でのシーン。とんでもない寒さでしたが、山に囲まれた幻想的な風景にすごく感動しました。完成した映像もとてもきれいな仕上がりになっています。この映画は、普段あまり意識することのない“死”について考えるきっかけや、今そばにいる人を大切にしたいと思うきっかけをあたえてくれる作品です。ぜひ、たくさんの人に観ていただきたいです!」
X:@sho_nishigaki_
Instagram:@sho_nishigaki_official
【衣装協力】
サカス ピーアール TEL:03-6447-2762
ラッド ミュージシャン 原宿 TEL:03-3470-6760
ビームスF TEL:03-3470-3948
ディーゼル ジャパン TEL:0120-55-1978
ホワイトマウンテニアリング TEL:03-6416-9110
STAFF
model:Sho Nishigaki
photo:Kodai Ikemitsu(bNM)
styling:Yoshiaki Komatsu
hair&make-up:Mikako Takamura
jewelry photo:Kazumasa Takeuchi(Ye)
text:Kaede Okuzumi
coding:Eiji Mitomi (PASSAGE)
direction:KNAX
















「人に贈るとなると、指輪もいいけれど、きっともう少し気軽につけられるシンプルなものがいいですよね。このネックレスとピアスは、ほどよい主張でコーディネートのいいアクセントになるんじゃないでしょうか。女性がつけていたら素敵だなと思います。リングは、自分にご褒美で贈るならという目線で選びました。一見シンプルだけど、つけてみると意外とデザインが効いていて。でも、ファッションのノイズにはならない。そのバランスに惹かれました。」