Loading...
next 10 years
2023.06.12

next 10 years

今年1月に40歳を迎えた私。

とても感慨深い
人生の折り返しだと感じていたので、
残りの人生への抱負として
「誰と生きるか、を怠らない」
「モノの本質を見抜く力をつける」
「衣食住全てにおいて、質にこだわって暮らす」
ことを掲げた。

38歳の時、
人間関係の断捨離をして
-15kg痩せたこともあり、
私自身、
自分を取り巻く人やモノの
エネルギーの取捨選択に、とても敏感になった。

そして今年は結婚して
東京と大阪の二拠点生活になったこともあり、
今はまさに大阪の家づくりに
夢中になっているところ。

たとえ値が張ったとしても、
心からしっくりきて
長く大切に使える
一生ものの家具と暮らしたい。

思えば
20代の頃は、
安くて可愛い洋服を見つけるのが得意だった。
お金は一向に貯まらなかったけれど、
21.2平米の小さな1Kの部屋は
紛れもなく私のお城で、
洋服もバッグもジュエリーも
「質」より「量」で心が満たされた。

30代前半で初めて、
何十万円もするハイブランドのバッグを買った。
1万円のバッグを10個持ちたかった20代とは
モノへの見方が変化し、
10万円のバッグを1つ持てるように
仕事を頑張りたいと
思い始めるようになった。

そして30代後半。
住む家は1LDKになり、
経済的に多少余裕が出てきた私は、
モノではなく
“経験”や“体験”にお金を使うようになった。

たとえば
ビジネスクラスで行く海外旅行。
1泊7万円のホテルステイ。
1人5万円の江戸前鮨。

どれもこれも
初めて見て感じる
「新しい景色」に、心が躍った。
大人になる楽しさとは
きっとこういうことなのだ、と。

プロフェッショナルや
職人と言われる人たちと触れ合い、
彼らの才能や知識を共有していただくことで
自分の世界と価値観が
どんどん広がっていく悦び。

それから、
心と同じくらいに
身体も軽やかに動き続けていたくて
サクッと日帰りで
海鮮丼を食べに札幌へ行ったり、
牡蠣を食べに広島へ行ったり、
もつ鍋を食べに福岡へ行ったりもした。

次回は
紅茶を飲みにロンドンへ、
パンを買いにフランスへ行こう
なんて話していた矢先、
世界は本格的にコロナ禍になった。

そして、
待ちに待っていた40代の始まり。

今の私の最大の関心事といえば、
「家具」と「ジュエリー」だ。

いずれも
知れば知るほど奥が深くて、
上質で高価なものを探せばキリがなく、
とてつもなく
魅力的な世界だと感じている。

家具で言うと、
私は、“北欧インテリア”に目がない。
ヴィンテージはもちろん
モダンな北欧家具や食器の、
洗練されたデザインや質感ながら
どこか温かみがある佇まいが好き。

ジュエリーで言えば、
今年、結婚指輪を探していたときに
800万円もするダイヤの指環に出合った。
そのあまりの美しさに
しばらく見惚れていたけれど、
実際、私には
その価値がわからなかった。
今の私にはまだ、
身につける素養が足りないのだろう。

自分を磨き続けていたら、
いつか
「欲しい」と思う日が来るのだろうか。

夫に冗談交じりに
「結婚10周年のときはこの指環で決まりね」
と言ったら、

「10年後には
買えるような男になっていられるように頑張ります」
と神妙な面持ちで宣言していて、
笑ってしまった。

10年後は、私も50歳。

その頃の私は、
どんな価値観を持ち、
何を大事に想っているんだろう。

これからの
40代の10年間をどんな風に過ごすか。

哀しい経験も
つらい想いも
きっと、するだろう。

何があっても
真剣に、丁寧に、生きたい。

大切な存在の笑顔を守れるように
幾つになっても、
成長し、変化し続けられる
人間でありたいと心から思う。

_
text :
小寺智子
1983年生まれ、北海道出身。編集者。O型。
INSTAGRAM:@tomoko_kodera

未入力の 件あります