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Woman vol.3
2023.12.27

vol.3

美しい女性が好きだ。

街行く人を眺めていても
ふと、
視線が引き寄せられるのは
昔から
美しい男性ではなく、女性。

振り返れば、
私の人生にはいつだって
私自身をいい人間、いい人生に
確かに導いてくれた
「ミューズ」の存在がある。

この連載では、
そんな、実在する
私の人生において不可欠な
「women」を
愛と感謝を込めて
ご紹介していきたいと思う。

・・・

3話目の女性。

フォトグラファーの
217...NINAさん。

年齢は1つ年下。

彼女と初めて出会い、
名刺交換をしたのは、約7年前。

撮影で初めて訪れた
ロサンゼルスのレストランで

「はじめまして!ニーナでーす!」

と、眩しいほどのキラキラの笑顔と
HAPPYすぎるオーラを纏って
元気に握手をしてくれた
彼女のことを、
私は、たちまち大好きになった。

話しているだけで、心がぽかぽかする。

「陽だまりみたいな人だ…♡」

その後、
彼女がロサンゼルスから
日本に帰国してからは
仕事ではもちろん、
プライベートでも仲良くなった。

彼女は、
「写真家」ではなく「写心家」。

“心を写す”

彼女の写真を見てみると、
その意味がよくわかる。

笑顔も、真顔も、泣き顔も
彼女のフィルターを通すと
全てが生き生きと、みずみずしい。

どの写真にも
“生命の美しさ”を感じるのだ。

そこにはいつも
彼女自身の被写体への
純粋な“好奇心”と“愛”が詰まっている。

・・・

ニーナという女性の魅力を
挙げればキリがないけれど、

私が
彼女から学んだ2つのことは、

「愛」は、
生きている限り増え続けるのだ、
ということ。

そして

どんなことも、どんな人も
決して“judge”しない、ことの大切さ。

全てのものと人を、
彼女はいつも、引き受ける。
いいね、と笑って。

決して、
自分の価値観だけでジャッジしない。

私がかつて恋人と別れ
「何の保険にも
ならないことはわかっているけれど
自分の未来に望みを繋げるために
卵子凍結をしてきたんだ」
と打ち明けたときも、
彼女は私の背中をバシバシ叩きながら
「小寺ちゃんらしくてさいっこうだねー!
イケメンのハーフも産めちゃうじゃーん!」
と笑ってくれた。

自分にも、周りにも
決して制限をかけることのない
彼女の世界線は、
いつだって温かく、壮大に広がっていて、
その世界に一緒にいると
ただただ安心できる。

そんな人なので、
ニーナはいつだって人気者だ。

みんな、彼女のことを大好きになる。
そしてニーナ自身も
みんなのことを大好きになる。

それを見ている私は、
いつも幸せな気持ちになる。

私は、昔から
「陽だまりみたいな人」に憧れる
「月みたいな人」だから、
もしもいつか
子供を授かることができたら、
「ニーナみたいな子がいいなぁ…」
と、よく考える。

・・・

ふと、
こうしてニーナのことを
書き綴っていて、気づいた。

ニーナと私の夫の共通点。

“心が健康なところ”

あぁ、だからか。

私の結婚の決め手。

私、きっと
陽だまりみたいな人と
結婚したかったんだなぁ、ってね。

_
text :
小寺智子
1983年生まれ、北海道出身。編集者。O型。
INSTAGRAM:@tomoko_kodera

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