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Woman vol.4
2024.01.26

vol.4

美しい女性が好きだ。

街行く人を眺めていても
ふと、
視線が引き寄せられるのは
昔から
美しい男性ではなく、女性。

振り返れば、
私の人生にはいつだって
私自身をいい人間、いい人生に
確かに導いてくれた
「ミューズ」の存在がある。

この連載では、
そんな、実在する
私の人生において不可欠な
「women」を
愛と感謝を込めて
ご紹介していきたいと思う。

・・・

4話目の女性。

岩花理沙さん。

彼女は
グラフィックデザイナーであり、
私生活では
むーちゃんとあんころ、
可愛い姉妹のお母さんである。

現在は東京を離れ、
関西に拠点を移した。

彼女に出会ったのは、
第2話で紹介した高園氏がきっかけ。

3年前に彼女がYouTubeを
始めることを決断し、
私にそのチームのプロデューサーを
お願いしてくれたのだけれど、

「動画撮影と編集は
もうこの人に絶対お願いしたい!
っいう人がいるんだ〜
センスが好きなの〜
ママでもあるんだけれど
子供たちにもね、
“親”としてじゃなくて
“人”として
同じ目線で向き合ってくれる
すごく素敵な人なんだよ〜」
と、嬉々として話してくれた。

(高園がここまで絶賛するなんて
さそがし
魅力的な人なんだろうなぁ…)
と、私自身も直感した。

そうして出会えたのが、
リサさんだった。

当時、リサさんは
次女のあんころを妊娠中。

初対面で私が感じたのは、
リサさんの
圧倒的な「愛され力」だった。

こんなにチャーミングな人が、
男からも女からも
モテないわけがない。

その証拠に、
彼女の周りには
家族のような仲間たちが
いつもたくさん集まってくる。

そんなリサさんと
初めて会った日、
私は思わずLINEで伝えていた。

過去の履歴が
もう残っていないのだけれど、
確か、こんな感じ。

「すでにリサさんが
今年出会えてよかった人No.1
になるって、確信しています☺️」

私がそんな風に
初対面の相手に対して
前のめりな言葉を伝えることは
滅多にないことなので、
自分で自分の言葉の熱量に驚いたことを
覚えている。

・・・

私は
リサさんの綴る言葉が大好きだ。

彼女の文章には、
他の人にはなかなか感じない
高い「純度」と
独特の「温度帯」がある。

「凛としている」
というのは、
リサさんのような人のことを
指すのだなぁと
彼女と話をしているとよく感じる。

リサさんは
雰囲気も、
佇まいも、
振る舞いも、
全てが穏やかで癒し系なのに、
「心」は常に“毅然”としているから。

言葉では
うまく表せないのだけれど
彼女は昔から
「誰と共に、どう生きるか」を
明確に自分の意思で
選び重ねてきた人だ、と感じるのだ。

ふわふわと柔らかな存在感の中に、
時折
キッパリとした
サッパリとした
精神性が垣間見える。

信頼できる友達と仕事をし、
大好きな友達の作った服を着る。

人生の様々な岐路に立つたびに
「自分にとって
本当に大切で、必要な
人とものと暮らす」
ことを、
迷わず選び取っていく
リサさんを見るたびに、
私自身も
また不必要な事柄に
心や時間を奪われてはいないか
と、自分の言動を省みるのだ。

・・・

そういえば
夫を紹介した
最初の友達も、リサさんだった。

「まず、リサさんに会わせたい」
と思ったのは、
私が昔の恋人と酷い別れ方をしたとき、
しばらく混乱し、
感情の整理がつかなくて、
リサさんの家に入り浸っては
話を聞いてもらっていたから。

起きた出来事に対して
明確に「言語化」ができるまでは
うなされたように苦しむ私を、
リサさんは
何のジャッジもせずに
ただただ見守ってくれていた。

家にいると
怒りでどうにかなってしまいそうで、
そんな自分自身が怖くて、
独りでいられなかった私を
「ご飯食べにおいで〜」
「むーちゃんと遊んであげて〜」
「泊まっていって〜」
と、温かな家族の輪の中に入れてくれた。

思えば
別れたことを
真っ先に報告して
一緒に落ち込んでくれたのは
玄ちゃん(リサさんの旦那さん)だったし、

恥ずかしがり屋で、
甘えん坊で、
泣き虫で、
誰よりも優しいむーちゃんと
無邪気に触れ合っていると
心が浄化され、
本来の自分の無垢な心を取り戻せた。

リサさん家族もまた、私の恩人なのだ。

・・・

いつだったか
心が少し回復してきた頃に、
リサさんに尋ねたことがある。

「リサさんは
どうして玄ちゃんと結婚しようと思ったの?」

「この人と一緒なら
この先も一生退屈しないやろうな〜
って思ったから(笑)
だって、
第二子出産したばかりの妻がいるのに
明日から1ヶ月海外出張行ってくる〜
とか言っていなくなる夫ですよ?(笑)」

「(大爆笑)」

「でもね、
玄ちゃんは志のある人やから」

そう言って
優しく微笑んでいたリサさんを見て

(やっぱり夫婦って、いいなぁ)
(私も次は、結婚を意識できる人に出会いたいなぁ)

と、少しずつ
次の恋愛への準備をしていたように思う。

2024年
私の今年の目標は、
リサさんのように強く、朗らかに、
そして凛と在ること。

_
text :
小寺智子
1983年生まれ、北海道出身。編集者。O型。
INSTAGRAM:@tomoko_kodera

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